2013年11月9日土曜日

数年前までは、

できるだけシンプルに、無駄をそぎ落とした、ひたすらシャープで切れ味の良い表現を目指していて、

その事自体は間違ってはいなかったし、ある程度の結果も出せたのですが、どうにもそこから前に進まない。

切れ味はどれだけ鋭くても、ペラペラのカミソリの刃のようなものでは、鑑賞者の心に切り込むにも限界がある。。



ということで、最近はそれに重みを持たせる試行錯誤をしています。

一点あたり半年ほどの時間をかけたりと、以前では考えられない、積み重ねる作業をすることで、
鈍器のような作品を作ってみたりと、

すこし回り道をしながらも、重みのある表現を模索しています。

いつの日か、ペラペラのカミソリの刃が、ずっしりとした太刀になるように。